CBulkAriaの日記

競馬とか競馬とか競馬とかその他何かあったらとか競馬とかについて書いていきたい

20190731 サンタアニタトロフィー

 

競馬雑記(ディープインパクト

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ディープインパクトについて話そうとすると、自分はどうしても前半はコスモバルクを絡めつつの話になる

 

あの頃(いつも?)の競馬界にはスターホースを望む空気があった

そしてある年、その資格がありそうな馬が出てきた

地方競馬から中央競馬に殴り込んだホッカイドウ競馬コスモバルク、自分はこの馬から競馬を見始めた

 

しかしバルクはクラシックを勝てず、皆が望んでいたようなスターホースとはなれなかった

その翌年、真のスターホースたりえる「英雄」ディープインパクトが現れた

鞍上は天才・武豊騎手というのも完璧な配役

 

確かにディープの「飛ぶような」走りは規格外だった

武豊騎手の美しい騎乗フォームもあいまって、さらに最後はだいたい流して勝利するのでカッコいい

競馬は逃げ・先行馬(ゴールに近い位置で進めて、進路が選べる馬)が強いとずっと思っているけれど、このクラスになると話が違う

これが逃げ馬だったら玉砕覚悟で絡んでいけるけれど、ディープインパクトを負かしに行くのは大変だと思う

だって誰もいない大外をひとりぶっ飛ばして楽勝するのだから、負かしに行くも何も無い

 

特に皐月賞は絶対負けたと思った、あれで勝ったときに「こいつヤバイな」と思った

菊花賞でもさんざん引っ掛かりながら勝利

 

しかしバルクが不振に陥って空気になっていった中、猫も杓子もディープディープとなったもんだから、無敗の三冠達成を感動半分・妬み半分で見ていたのを覚えている

掌を返すのが早すぎるだろう、と……あの頃はCBAもまだ若かった

 

そして有馬記念でバルクとディープが初対決

これまでの不調が嘘のように、四角先頭に躍り出るバルク

ディープインパクト破れたり!!!」と思った、まあ2秒くらいだったけど

それでも内で粘るバルクを見つつ、これはもうディープだな……と思って見ていたらまさかの敗戦

(後にそれに恥じない成績を叩き出すのだが)ハーツクライには驚かされた、競馬に絶対は無いということを教わった

 

さらに翌年、バルク5歳、ディープ4歳の年

バルクはシンガポールでG1を勝って宝塚記念に乗り込んだが、帰国の際のゴタゴタも響いて敗戦、ディープは壮行レース・宝塚記念を勝利

完調だったら……とは思ったけど、もうこの頃はディープに妬みの気持ちもほぼ無く、凱旋門賞も勝つだろうと疑わなかった

 

凱旋門賞ではRail LinkPrideに次ぐ3着入線

「まだまだ!」が耳に残っている

これで勝てないのか、3歳馬に、牝馬に負けるのか……世界の壁を感じた

 

そして追い打ちをかけるように禁止薬物検出による失格

薬を使うような悪い状態で凱旋門賞に出走したのか、(当時)日本では使えたから大丈夫だと思っていたのか……

何にせよこれは時代が時代なら責任者は切腹ものだと今でも思っている、ソルティンゴとバウンティアスの話もある

それは大げさだとしても、馬が勝手に薬をもぐもぐ食べたり、薬に足が生えて馬に食べられに行く訳が無いのだから、馬にも薬にも責任は無い、人に責任がある

 

これまで注目を浴びていた反動で、原因や責任の所在があやふやに終わった印象が大きすぎた

この素晴らしい馬に、唯一の汚点として残り続けてしまったのは本当にもったいなかった

 

その後ジャパンカップ有馬記念をどちらもぶち抜いたあたり、やはり凄い

競馬にタラレバは無いとはいえ、まともなら凱旋門賞だって勝っていた

むしろ現役を続けて、凱旋門賞にリベンジして欲しかった

 

ただ種牡馬として、もはや挙げきれないほどの活躍馬を排出するのだから、あの時引退したことは英断だったのだろう

その血は日本だけではなく、今後は世界中に散らばっていくはず

今年は産駒のフィエールマンロジャーバローズが、母父としてキセキ凱旋門賞に挑む

これで勝ったりしたら完全に主人公だよな……本当に頑張ってほしい

 

ディープインパクトの走りを見ることができたのは、競馬ファンとして本当に幸せだった

どうか安らかに

 

 

水曜予想
大井11R サンタアニタトロフィー ダ1600m 20:10発走

大井11R サンタアニタトロフィー 【内枠利して 04クリスタル】

◎ 04 クリスタルシルバー

◯ 08 アルタイル

▲ 01 ロイヤルパンプ

△ 10 トロヴァオ

☆ 11 バルダッサーレ 三連複BOX◎◯▲△☆ 10点

★ 05 ゴーディー ★頑張れ馬券

 

ゴールデンコンビ

 

それでも競馬は回っていく

砂のディープ、なんて言われたカネヒキリの産駒がいるな、と思ったり、そのカネヒキリももうこの世にはいないんだな、と思ったり

ディープインパクトは完全に芝向きの種牡馬だったけれど、種牡馬は晩年に傾向が変わってきたりすることもある

今後のディープ産駒、ダートで大物が出ることもあるかもしれない

 

クリスタルシルバー(牡4)57㎏は6走前のマイルグランプリ 1着(岡部誠騎手騎乗)

1枠02番から中団を内ラチ沿いで追走、勝負所で進路を内から外に取りつつ進出

直線半ばで堂々と抜け出して、追撃してきたヒガシウィルウィン(2着)を0.1差抑えて勝利

 

以降は6枠6枠5枠7枠5枠、久しぶりの内枠・2枠04番からコーナーワークを活かしたい

的場文男騎手は39年連続重賞制覇が掛かっているが、実は同馬とのコンビでは未勝利

馬名も鞍上も「シルバー」だが、勝って「ゴールデンコンビ」として再度大舞台に駆け上がる

 

相手もやはり中ほどから内を中心に

自在性と堅実さがあるアルタイル(牡7)55㎏が次点有力

先行力を活かしたいロイヤルパンプ(牡7)55㎏の一発

ムラ駆けなので信頼はできないがトロヴァオ(牡6)55㎏もおさえない訳にはいかない

バルダッサーレ(牡6)55kgは去年のこのレース2着、再現に期待

 

ノンコノユメ(セ7)58.5㎏は切り

内から手堅く進めそうなタイプを狙うのだから、ハンデも人気も背負う追込馬を買うことも無いだろう

 

「アラブの灯、未だ消えず」ゴーディー(牡11)は前走の武蔵野オープン 3上特別 5着

少頭数と着狙いと他馬の自滅、全て嵌った感は否めないが掲示板を確保

来年の南関東残留権利を獲得した

 

このレースは2012年と2017年に1着、同一重賞を5年ぶりに制覇というのは新記録だったはず(※当時、今はウルトラカイザーの7年(2011年と2018年の中島記念1着))

かつての先行力はもう見えない、厳しい戦いとなるだろうがひとつでも上を目指して欲しい